かなり前に
読んだ本です。学生時代にフィツジェラルドを知り、卒業後も読んでいました。

くみおが読んだ本について書き記します
読んだ本です。学生時代にフィツジェラルドを知り、卒業後も読んでいました。
事故で身内を亡くし、その被害者の会で出会った男と女の物語です。女性とその母親との関係が私と私の母との関係に似ています。3年前に「小説すばる」に連載された小説です。
「スプリットタンって知ってる?」とかなり激しい言葉から始まる小説です。耳にすら怖くて穴を開けられない私にとってはインパクト大。この本の全体的な印象としては、山田詠美さんの影響を受けているように思いました。
優しい夫がいて、かわいい子どもがいて、そこそこ幸せ。唯一の不満は、世間の男が作者を女と見ない、対象外の女と見ていること。古典エッセイストの作者が平安時代を生きた女たちを例に「女」について考えていく。一番印象に残ったのは「性も愛も経済も、すべて夫一人に頼るのは、無理な時代になっているのだ。高度成長期なら、夫一人の稼ぎに頼り、ということは妻も、男は夫一人で満足し、「対象外の女」になったところで、「そんなもんか」と受け入れなければならなかったかもしれないが、今は違う。少なくとも私は違う。」という箇所でした。
つきあっていた小説家が亡くなって15年。彼の息子から「会いたい」と手紙が届く。彼の息子と自分は同い年。数回会ううちに小説家と息子との区別がつかなくなっていく。恋愛小説としても読めるし、ホラーとしても楽しめる1冊。
五十男と四十女の恋愛小説。人は愛なしには生きられないが、愛のみに生きることも不可能。
時間・お金にもっと「ゆとり」が欲しい。低成長下でも豊かに生きていくためには工夫が必要か。
最後にドキッとさせられる短編集です。夜に読むのはちょっと怖いかも。
私は本を読む、または何かを書く、このどちらかをしない日が続くと精神的に落ち込みます。桐島洋子さんの本には、極度にブルーになった時に鍋底をひたすら磨く人、旅に出る人などが出てきましたが、私はとにかく読む・書く。外交的な性格と言われますが、ほんとは違うかも。人と付き合うために、読書で自分をとり戻しているのかもしれません。
読書好きの岸本さんのエッセイです。私も読んだことがある本が出てきますが、岸本さんのペンにかかると私とは違った角度から書かれていて「さすが」です。