浪漫的恋愛

「1年後の8月25日に二人が初めて会ったホテルで会いましょう」

男と女が1年間会わない約束をする。この男女は俗に言う「不倫」。49歳男性(既婚)と46歳女性(既婚)が一目で恋に堕ちます。しかし、その二人について書かかれただけなら普通の恋愛小説。それだけじゃ終わらないのが小池ワールドです。実は彼女の母はずっと昔に禁断の恋の果てに自殺しています。彼女は自分も同じことをしてしまうのではないかと恐れつつ、ずんずん深みにはまっていきます。男性の父親は「月狂い」という幻想短編を書いた作家という設定です。”月の光を浴びるとな、女子(おなご)は気が変になりよる・・・”と「月狂い」に書いてあるように(「浪漫的恋愛」の中に「月狂い」が抜粋され、話がすすめられる)彼女は気が狂うほどの恋をします。もうこのままでは駄目だというわけで1年間会わない約束をするのです。さて結末やいかに?読んだ後、いつもながら小池ワールドの素晴らしさにうっとりし、また、自分が46歳になった時に異性を意識させられるのかという疑問(今現在も怪しいかもしれませんが)、そういうオーラを発せられるよう努力する必要があると思いました。

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