肉体のファンタジア

肉体のパーツについて書かれた小池真理子さんのエッセイ集

特に印象に残ったのは「毛」「鼻」です。まず「毛」ですが、古くからの男友達の一人に、女性のたっぷりとした髪から「むうっ」とする髪の匂いをかぐのが好きな人がいて、だから体毛が濃い女でなければつきあわないという人がいたと書かれていました。私も髪の毛が多いので蒸れるし、1ケ月に1回は美容院で梳いてもらわないといけないし、自分にとっては決してよいとは言えないものですが。私も「むうっ」としてます。そして「鼻」では男よりも女の方が断然嗅覚が発達していると書かれています。私も嗅覚には多少自信があります。といっても、好きな人の匂いしか興味がありませんが、とにかく「くんくんくんくん」犬にも劣らない嗅覚と勝手に思っています。

行動することが生きることである

生き方についての343の知恵

「さくら」が大好きな宇野千代さんが書かれた本です。人生の大先輩ですが、宇野さんのように歳を重ねられれば素敵です。「お洒落は生きて行く上での生き甲斐である」の章から。・お洒落な人はボケない。・85歳をすぎても毎朝化粧をする。・毎朝着物をきる。「上手になるというのはひたすらに続けてすることである」の章から。・明日死ぬとわかっていても、私は人のために何か残しておきたい。・芸というものは、人間の一生で、これでええというのがその人のおしまいでございます。

わたしは瞽女

瞽女の歴史、瞽女宿、瞽女1年間の日程、瞽女唄、そして当時の写真・・・・非常に価値ある内容がつめこまれた1冊だと思う。ノンフィクションライターが何年もかかって彼女たちから聞いた話をまとめた1冊である。なぜ、昔は目の悪い人が多かったのか。医学知識の不足はもちろん、貧困のため病院に行くことが出来ない、また閉めきった部屋で囲炉裏からの煙が目を襲うからだと書かれていた。「決して好きで選んだ仕事ではないし、旅はきつい。つたない芸でも親方さまのおかげで人様に待っていただける身になったことをありがたく思う」と言われているが、感謝を忘れない心に感動した。毎日拭き掃除をし、おこしを洗い、自立して生きた彼女たちをとても尊敬している。

女を磨くマネー塾

お金、キャリア、キレイ、愛も欲張って手に入れる!

「「まじめにコツコツ・・・」だけではもう古い!」。まさに私のことである。「複利」と「単利」の違いはわかるけど、どうも株式に疎いというか、世の中の仕組みについていけていない気がする。そして「今」を生きることに必死で、人生計画のために、いつ、どのくらいお金が必要なのか明確には答えられない。この本が素敵だと思ったことは、「キレイな私をキープ」するための資金力をつけよう」ということ。稼いで、自分に投資して、自信をつけ、さらに稼ぐ・・・という人生を築くということ。まず私に必要なことは、社会・経済についての情報を得ること(新聞をよ〜く読むなど)だと思った。

仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識

渡英50回以上の方が書いた本

日本人は初対面の人に「おいくつですか?」「お仕事は?」と聞く。イギリス人は決してそんなことは聞かないそうだ。日本人は「もう歳だから子どもたちに迷惑をかけないように大人しく暮らそう」と思う人が多いのではないか。イギリス人は「歳を重ねたからこそ私は自由に生きる」と大学に通ったり、子どもたちの世話にならず自立して生きるそうだ。日本では新しいものが良いものとされ、消費大国である。例えば「家」も手に入れたことがゴールであり、大切に使う、自分好みに変えていくという努力をしないのではないか。反対にイギリスでは、手に入れたことがスタートであり、物を大切に使う。そういう基本的なことからして全く違うのではないか。以前この欄に書いた「少ないモノでゆたかに暮らす」という本もイギリスに数回留学した人が書いているが、少ないものでも、手を加えながらも大切に大切に扱い、ゆたかに暮らしていくのがイギリス流だと思った。

虚無のオペラ

小池 真理子さんの本

男性の既婚ピアニストと独身女性がつきあいをやめる為に、山間の雪の宿に籠もった4日間のお話です。女性は有名な画家の裸体モデルという仕事をしています。男性は視力を失った妻との間に子どもが一人いますが、独身女性とつきあっている間に二人目の子どもが出来、それを知った独身女性は嫉妬します。独身女性と画家には肉体関係はありませんが、ピアニストとの関係を知った画家が自殺未遂をおこします。別れを決意した二人は過去に一緒に訪れたことのあるテレビもない、携帯電話も通じないひっそりとした宿で別れるまでの4日間を過ごします。別れるしかない二人ですが、しんしんと雪が降り積もる宿での二人のやりとり、情景がとても綺麗に書かれています。

もう消費すら快楽じゃない彼女へ

田口ランディさんの本

身近で起こった様々な事件について書かれています。驚いたのは、明け方にビルとビルのわずかな隙間に入って「おかあさん」と叫んでいる女性や、アパートの部屋をゴミで埋め尽くす新宿のホステス、ランディさん自身がコインロッカーに入ってしまった件・・・そしてランディさん自身の半生や知り合いの多さにはびっくりです。ランディさんの本を今回初めて読みました。是非他の本も読んでみたいです。

きものって、楽しい!

イラストレーターの方が書いた本です。

超初心者向けの本ではないです。ある程度の知識を持った人が「こんなふうにして着物を楽しんでいるのね」というふうに読んでいただくには良いと思います。外食すると、時々見かけます。私より若い子が着物で食事しているのを。昼もいるし、春先には羽織を着て夜歩いていた若い子もいて、着物愛好者が増えているのを感じています。

中陰の花

玄侑 宗久さんの本

一気に読めた本です。生と死の間にある中陰という状態について書かれていますが、お寺の僧侶とその妻との会話、流産後なかなか子どもが出来ない妻の心情・・・違う部分にも惹かれました。修行時代に目覚ましがなってから2分間で身なりを整えるという箇所がありますが、以前、コラムで読んだことがあります。お坊さんになるって大変ですね。

少ないモノでゆたかに暮らす

モノを少なくすると生き方もシンプルになる。

全くそのとおりだと思います。自分のモノの量を把握できていて(シャツは何枚、スカートは何枚・・・)クローゼットの写真もありますが、とてもすっきりしています。Tシャツは若者向けのブラントで安く買ってワンシーズン着たら、みんなにあげてしまうとのこと。体型もすっきりとされた方で、だからこそ若者の服が着れるのですね。私自身、クローゼットはいっぱいいっぱいなのに、いざ出掛ける時は「着るものがな〜い」とあたふたするタイプ。減らしたい減らしたいと思いつつも、まだ入るからいいやと後回しの日々を反省し、ここはひとつ勇気を出して捨ててみようと思います。